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画像 しろ なまず
木造集成材等建築物の一貫構造計算ソフトWOOD-ST
2017年 08月 26日(土曜日) 03:30 - しろ なまず の投稿
 

構造システムより、HOUSE-ST1と同様の操作しやすいグラフィカルなユーザーインターフェイスなのに、木造集成材等建築物の建築基準法施行令第46条2項ルートのルート2までの構造計算ができる新ソフト「WOOD-ST」を今秋より発売いたします。HOUSE-ST1は、46条壁量計算を除外しない構造計算ソフトで基本的に壁倍率を元に構造計算を行いますが、WOOD-STは、壁倍率という概念がそもそもないので、比較的自由に設計できるメリットがあります。従来でもJ耐震開口フレーム等を利用するときは46条2項ルートを使う人も多かったと思いますが、それは壁倍率を元にしての計算です。WOOD-STなら壁倍率がまったくない材料を計算して構造計算を行うことができるのです。

たとえば方杖は壁量を定められていませんが、WOOD-STなら方杖フレームをモデル化して、耐力として算入できます。またK形ブレースのような高耐力耐力壁も解析により耐力を算出し算入できます。そのぶん解析などの知識や技術が必要になってきますが、比較的平易な操作性で実現できるので、任意形状の解析ソフトで挫折した方や、これからレベルアップを狙っている人には最適なソフトかもしれません。

他にもスキップフロアに対応していることが大きいですね。既存の木造構造計算ソフトは、基本的にスキップフロアのモデル化は不可だったり、かなり制約があるものがほとんどです(騙されないでくださいね)。もちろんWOOD-STにも制約はありますが、比較的自由に中間階を配置しモデル化できるので、かなり省力化できます。

なによりも上級者向けのソフトながら、HOUSE-ST1とほぼ同じユーザーインターフェイスを搭載し、立体形状を見ながら入力ができるので安心です。見た感じは難しい構造計算ソフトに見えませんね。

メーカー側も初心者に配慮しているようで、任意形状で自由にモデル化する機能などは搭載していません。おかげで応力図なども比較的読みやすく、任意形状系のソフトにありがちな、使いこなせない!!ということも少ないかと思います。特にHOUSE-ST1やKIZUKURIなど木造構造計算ソフトで計算している方からみれば、驚くほど敷居が低いと思います。S造などの構造計算をやっている人から見ると、壁量系の概念って逆にわかりにくいので、WOOD-STのほうがわかりやすいかと思います。なまあずステーションでも今後紹介していこうと思っていますので、ぜひご検討くださいませ。